2049年「お金」消滅-貨幣なき世界の歩き方 (中公新書ラクレ (672))
本, 斉藤 賢爾
内容紹介 「キャッシュレス」の先に何が待つのか 電子マネーにキャッシュレスサービス、仮想通貨(暗号資産)、ブロックチェーン。今フィンテックという言葉のもとに、あらゆる場面の根幹にある「お金」のあり方が変わり始めた。インターネットと社会の関係を長年研究する著者は、この先「貨幣経済が衰退する可能性は高く、その未来にまったく異なる世界が立ち上がる」と主張する。お金が消えるのと同時に消える職業とは? 変わらず価値を持つものとは? その先で私たちは何を歓びに生きる? この本を手に、混沌たる世界を進め! 【目次】 はじめに 隔世の感/SFと「お金」/現実がSFを追い抜き始めた/SFで描かれる2049年の世界/その先の世界の歩き方 第1章2019年、「お金」が消え始めた いよいよ日本で始まった「キャッシュレス化」/なぜキャッシュレスを推進するのか①―効率化/なぜキャッシュレスを推進するのか②―アングラマネー一掃/なぜキャッシュレスを推進するのか③―デジタル化推進/金融包摂とは/なぜ中国がキャッシュレス先進国になったのか/キャッシュレス化の先に生まれた「信用スコア」/暗号資産の理念とブロックチェーン技術/フィンテックと金融の民主化/この先も「無料」の広がりは止まらない「/お金」には限界がある 第2章2049年、「お金」消滅 西暦2049年―15歳(2034年生まれ)の女性の話「/お金」消滅のロードマップ/鍵は食料とエネルギー/私たちが再生可能エネルギーにシフトせざるをえない理由/お金は「欲望の二重の一致」を不要にする/失われていく「お金」の存在意義/先に起こるのは「仕事」消滅/現実に始まったRPA/ベーシックインカム論について/国家と専門分化の深い関係/マクルーハンが示したテトラッド分析/お金と日本の未来 第3章「お金」のない世界をどう生きる 西暦2049年―45歳(2004年生まれ)の男性の話「/お金」は人生の目的ではない/お金と専門分化が消滅すれば国はどうなるか/リストラからリプレースへ「/専門性」解体/利益を追う会社は無くなる「/下げ渡される知識」の終わり/既にある「お金」が目的ではない場所について/評価経済は答えなのか/ネットワーク贈答経済「/ビジター」から「メイカー」へ/生涯保育園/ディストピアかユートピアか、決めるのは私たち自身 第4章「ニューエコノミー」に備えよ 西暦2049年―35歳(2014年生まれ)の女性の話/姿を現す「ニューエコノミー」/20世紀に試されていた「お金」のオルタナティブ「/政治のツール」としての貨幣の可能性/本格化する「ソフトウェアの時代」に適応するには/社会は変わりやすいところから変わる/印鑑の消滅が意味するもの/地産地消と地方の復権/既にあなたは「贈与経済社会」を生きている/デジタルネイチャーと新・狩猟採集社会/知を共有した先で など 内容(「BOOK」データベースより) 電子マネーにキャッシュレス、暗号資産、ブロックチェーン。今フィンテックという言葉のもとにお金のあり方が変わり始めた。インターネットと社会の関係を研究する著者はこの先「貨幣経済が衰退する可能性は高く、その未来にまったく異なる世界が立ち上がる」と主張する。お金が消滅すると同時に消える職業とは?変わらず価値を持つものとは?その先で私たちは何を歓びとして生きる?この本を手に混沌たる世界を進め! 商品の説明をすべて表示する
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ペーパーバック : 266 ページ
作者 : 斉藤 賢爾
出版社 : 中央公論新社 (2019/11/7)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4121506723
フォーマット : Paperback, Hardcover, Epub, PDF, Kindle
発行日 : 2019/11/7
平均的な顧客フィードバック : 3.7 5つ星のうち(9人の読者)
ファイル名 : 2049年-お金-消滅-貨幣なき世界の歩き方-中公新書ラクレ-672.pdf (サーバー速度27.95 Mbps)
ファイルサイズ : 19.1 MB
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出版社 : 中央公論新社 (2019/11/7)
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私は本書のタイトル名『2049年「お金」消滅』の意を、てっきり今年10月からの消費税増税を機に政府が進めようとしているキャッシュレス化で現金が消えていく世の中になることを言っているのだと思い込んでいたのだが、そうではなく、「お金」そのものが消えていく世の中になることを言っているのだと知り、本当に驚かされた。そういう意味で本書は、私の事前の想定を超える本だった。ただし、筆者は、放っておいても「お金」消滅社会になると言っているわけではなく、「お金」消滅のロードマップの中で未来の社会を3パターン示しており、リアルな選択肢のひとつが「お金」消滅社会であり、その選択権は私たちの手にあるとして、物々交換の流行とシェア社会→贈答経済・自動循環経済への流れ→貨幣の衰退が加速し最終的に「お金」消滅社会へ、という道筋を描いている。筆者はさらに第3章までにおいて、①人間の生存と生産活動の根幹となる食料とエネルギーが、再生可能エネルギーと自動化でコストが0になることによって無料化を実現でき、そうなれば、あらゆるモノやサービスも無料になること、②完全に「お金」が消滅すれば営利企業は消え、非営利・非政府組織しか残らなくなること、③私たちは、消費者であることを止め、デジタルテクノロジーによって何でも自分たちで作れるメイカー(作り手)にシフトしなければならないことなどを付け加えている。ここまででも疑問点は多いのだが、筆者は最終第4章で、これまでさんざん「お金」消滅と言っていたにもかかわらず、唐突に「自由貨幣」などの例を挙げ、「あるミッションを達成するという目的のために新しい貨幣が生まれ、…別のものとなって社会の中で生き延びていくのかもしれません」と言い出し、それ以上の説明が全くないので、筆者が「お金」消滅社会と言いながら実は別の形の「お金」を想定しているのか、筆者の真意が全くわからなくなってしまった。また、最終的に筆者は、「贈答」経済社会どころか、私たちはすでに「贈与」経済社会に生きており、これからデジタル技術を用いた「新・狩猟採集社会」が始まるとまで言っているのだが、これについてもその具体的かつ詳細な姿を全く示してくれていないので、筆者が思い描いている「お金」のない世界の最終的な具体的イメージが漠として掴めず、また、私が筆者の説明にずっと抱き続けていた疑問も解決しないまま、本書は終わってしまっていた。具体的にその疑問を挙げると、①筆者は、初期投資さえすれば、その後はエネルギーと食料の生産コストは0になるとしているのだが、設備や機械には耐用年数があり、いずれは更新のためのコストが掛かることに変わりはないと思う。全てが無料になって、そのコストは誰がどのように負担するのだろうか?そもそも、生産コストが限りなく低くなることはあったとしても、0になることなどあり得るのだろうか?他のモノやサービスについても、同様の疑問がある。②私たちがたとえメイカーになったとしても、全てを自分で作れるわけではないので、足りないモノは他から調達することになると思う。それを非営利組織から調達する場合、一方的な持ち出しである贈与で行ってしまうと、いくら非営利組織といえども、再生産のための資材の調達原資がなくなってしまうのではないか?仮にそうだとして、贈答や物々交換に戻ったとしても、私たちが非営利組織が必要とするモノを提供できない場合、それでも非営利組織は贈答や交換に応じるだろうか?③日本の社会は外国との輸出入で成り立っている。日本だけが「お金」消滅社会になっても、世界中が「お金」消滅社会にならなければ、生活に必要なモノや生産に必要な資材は外国から調達できないのではないか?それとも、日本国内で調達できるモノや資財だけで閉じた循環経済システムを構築し、それが「新・狩猟採集社会」ということなのだろうか?そうだとしたら、日本の食料自給率はカロリーベースで37%しかないのだが、本当に国内の「新・狩猟採集社会」だけで全てを賄えるのだろうか?いずれにしても、筆者のこの粗いデザインだけでは、なかなか万人を理解・納得させることは難しいと思うし、おそらく多くの人が、筆者の「お金」消滅社会を実現性のない夢物語だと思うのではないかという気もする。ただ、「お金」のあるなしが現在の格差社会を生んでしまっていることは事実であり、「お金」消滅社会で格差のないユートピアが本当に実現するのなら、一庶民としては全く異論はない。本書で筆者が示している「お金」消滅社会が、実現性のない単なる夢物語にすぎないのか、それとも、実現性のあるユートピアなのか、本書を読んで、それぞれの読者がそれを考える機会とすることがあってもいいのではないかという気にはさせられた。
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