原子力帝国
本, ロベルト・ユンク／山口祐弘訳
内容紹介 待望の復刊!!70年代ヨーロッパでベストセラー 福島第一で安全神話は地に落ち廃炉への「悪夢」は続く。 だれが民主主義と人権を守るのか。 ユンクが40年前の警鐘は生かされたのか。 出版社からのコメント 70年代にベストセラーとなったロベルト・ユンクの『原子力帝国』を復刊しました。 福島第一の崩壊を受けてもなお原発再稼働を開始を行おうとしている時、ユンクの警鐘を今一度確認してはいかがでしょうか。 内容（「BOOK」データベースより） 核開発は国家のあり方をどう変えるのか。安全性神話を覆し災害の不可避性を説くとともに、民主主義と人権の蹂躙を告発する。ファシズムの抑圧を知る著者による未来への警鐘。 著者について ロベルト・ユンク 1913年ベルリン生まれ。作家・ジャーナリスト。 反ナチ抵抗運動に身を投じ、戦後は核問題に取り組み、多くの市民とともに反核・平和運動を進め、原発は核兵器と同じだと訴えつづけた。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 山口/祐弘 1944年東京に生まれる。東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。Ph.D.哲学専攻。現在、東京理科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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ペーパーバック : 271ページ ページ
作者 : ロベルト・ユンク／山口祐弘訳
出版社 : 日本経済評論社 (2015/7/15)
コレクション : 本
ISBN-10 : 4818821926
フォーマット : 単行本
発行日 : 2015/7/15
平均的な顧客フィードバック : 3.6 5つ星のうち（2人の読者)
ファイル名 : 原子力帝国.pdf (サーバー速度18.32 Mbps)
ファイルサイズ : 22.11 MB
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危険なMOX燃料使用に反対し、冤罪で国家/福島県民から政治的に葬られた佐藤栄佐久氏の本で推奨されていたので、読んでみました。1970年代、ドイツ、スイス、フランス等の原発や高速増殖炉の危険に声を挙げた人々は、原子力ムラによって、車に細工されて自動車事故で殺されたり、狂人扱いされて電気ショックを与えられたり、人権を剥奪されていたとの事実は初めて知りました。プルトニウムは少量でも強力な原爆が製造でき、しかも素人でも可能とのこと。原発や再処理施設で生成されるプルトニウムは配管にくっつくなどして1%位はすぐ行方不明になるとのこと。脆弱な原発やプルトニウム保管施設を"守る"ために、政府はどんな人権弾圧も辞さず、強烈な監視/洗脳社会が始まるとの予想でした。これが全体主義が支配する原子力帝国。欧米が70年代のこの状態から、かなり脱出してきたのは、すごいなと思います。それに引き換え、日本は全体主義的な原子力帝国のままか、むしろひどくなっています。他の事故と異なり、影響が10万年も残る原発。この本は、原発はその放射能が危ないだけでなく、必然的に異論を排し、社会全体を全体主義化して自滅させてしまう力があることを問題提起している、今も古びていない良本かと思います。
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